SteamDeck(スチームデック)とは?
スチームデック(SteamDeck)とはSteamのPCゲームをプレイできる小型のゲーム機です。Steamのゲーム自体は自宅のPCでプレイしているのですが、実家に帰った時や旅行に行っても、持ち運んでSteamゲームが遊べるといったところが魅力となります。すでにSteamアカウントを持っている場合は同期させることができ、購入済のゲームをプレイすることができます。
画面に液晶ディスプレイ(LCD)を搭載したモデルが2022年12月に発売され、続いて2023年11月に有機ELディスプレイ(OLED)搭載の上位モデルが発売されました。価格に関しては24年6月現在ですが下記のようになっており、ポータブルとしては高価なゲーム機となっています。
モデル | 販売価格(USドル) | 円換算価格 |
256GB LCD | $399 | 約 62,000円 |
512GB OLED | $549 | 約 86,000円 |
1TB OLED | $649 | 約 102,000円 |
スペック等はすでに色んな記事で紹介されていると思いますが、小型ゲームきというよりは、SteamOSも搭載されており、小型PCといったところでしょうか。遊べるゲームについては、全てのSteamゲームが快適に遊べるという訳ではなく、スチームデックとの互換性の確認が必要になります。互換性については確認済・プレイ可能・非対応・不明の4種類に分類されており、Steamゲームの購入画面に表示されています。

↓互換性が確認されたゲームのタイトル一覧は公式ページからも見ることができます↓
手に持ったときの感触
まず最初に感じたことですが、今まで使ったことのあるポータブルゲーム機と比べて、サイズが大きく、大人のゲーム機といった印象です。ただ、重量は見た目ほど重たくはなく、Nintendoスイッチと同じくらいか、少し重いかな?という程度です。姿勢を気にせずに遊べる重さで、寝転がりながらプレイすることもできます。(写真のスチームデックとNintendoスイッチはどちらもLCD版)

画面はタッチスクリーンとなっており、写真のLCD版は対角7インチの画面サイズとなっております。OLED版は7.4インチとなっておりますが、LCDの7インチでも画面が大きいのでポータブル機としては十分な印象です。
ボタン類は豊富で、主にゲームに使用するアナログスティックを含むLボタン・Rボタンともに1~5。十字キー、XYABボタンとトラックパッドなるものがついています。このトラックパッドは十字キーやXYABボタンと役割がおなじなのかなと思いました。個人的にコントローラーでゲームをする時は十字キーやXYABボタンに慣れているせいか、あまり必要性を感じませんでした…(何かこれにしかできないことがないのであれば、面積も大きいボタンなので無くしてもいいのかなといった感じでした)。
ボタン類の詳細は下記公式ページをご覧ください。
ゲームをプレイした時に思ったこと
最近発売されているゾンビゲーム「7Days to Die」をプレイしてみました。互換性は確認済なので問題なく動きました。画面性能ですがリフレッシュレートはLCD版で60Hz、OLED版だと90Hzとなります。7DaysもFPSゲームですが、プレイしていて動きが遅いなど、特に問題には感じませんでした。まあ、対人戦のFPSゲームなどはこれでやらないと思うので良いのではないでしょうか。(※fpsは画質設定で変わります)

解像度はLCD版、OLED版ともに1280×800とNintendoスイッチと同等程度の解像度です。現代のポータブルのゲーム機としては必要十分といったところでしょうか。輝度も十分明るく画質はそこそこきれいだと思います。ただ、やはり大きい画面に慣れていると臨場感は半減してしまいます。また、SteamゲームはもともとPC用なのでアイテム画面や設定画面などで文字が少々小さくて見ずらい傾向があると思います。

操作に関しては基本的に装備されているボタン類で問題はないと思います。ただし、やはり本来マウスで操作することを想定しているような、設定画面やアイテム移動などはしずらいと感じてしまいました。まあ、この辺はPS5やスイッチに移植されたPCゲームにも言えることかもしれません。
あと、ゲームをプレイしていて1~2時間程度で気がついたのですが、ゲーム機内部のファン?の動く音がかなり大きいです(イヤホンでプレイしていれば気づかないかも…)。また、ゲーム機全体が発熱して熱くなり、排気口から熱風が出ていました。まあPCみたいなものなので発熱は仕方ないのですかね…。
電池の持ちについてはちょっと悪い印象です。ゲームの種類によって求められる処理は異なると思いますが、充電MAXでも2時間くらいが限界なのでしょうか。自分も7Daysをプレイしていて、気づいたら電池不足になってしまっていたので、慌てて専用ACアダプターで給電しながらプレイしました。
SteamDeck(スチームデック)で6ヵ月遊んでみた感想
スチームデックはPS5やスイッチでは遊べないSteamゲームをポータブルで遊べるところが最大の魅力だと思います。本来、ちゃんとしたゲーミングPCでないと遊べないようなPCゲームがポータブル機器でも、ちゃんと動作しており感動しました。今後もこのようなゲーム機が出てくれれば嬉しい限りです。
ただ、個人的な感想としては絶対に買い!という感じではしませんでした…。ゲーミングPCを持っている場合は、スチームデックを使う機会も少ないかと思います(もしかしたら埃をかぶることになるやもしれません)。お金に余裕があるのであれば、外出用にほしいところですかね。
また、ゲーミングPCを持っていない人が、SteamゲームをプレイしたくてゲーミングPCの代わり購入することも、スチームデックの価格を考えるとあまりお勧めはできないかなと思います。スチームデックの価格はゲーミングPC程高くはありませんが、もう少しお金を出して安価なゲーミングPCを購入した方が、Steamゲームをより楽しめるのではないかと思います。ドッキングステーションを追加購入すれば、モニターとコントローラーを接続して遊ぶこともできますが、こちらも12000円ほどしてしまいますね…。
感想としては今後の進化に期待したい、といったところでしょうか。現状の機能であれば、もう少し価格は抑えてほしいというのが正直な感想です。以下に自分が感じたスチームデックの良かったポイント・改善が必要なポイントをまとめて終わりたいと思います。
- PCゲームをポータブルで遊べる
- でかいわりに重量は意外と軽い
- ポータブルにしては画面が大きく画質もきれい
- 本体価格が高い…
- 電池の持ちがあまりよくない…
- 発熱しやすい…
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